【完】蒼色ネクタイ-好きになってごめんなさい-






それに、ここ月坂駅はとにかく広い

ありとあらゆる電車が行き交う駅なんだ…。


でも…あたしが乗る電車は、
すぐ隣のホームに行けば乗り換えられる…
はずなんだけどなぁ…。



「もぉっ!ここどこぉ…!?」


イライラとそう呟いた瞬間



「あ。」


1人の男の人があたしの前を横切った。


濃い灰のズボンにキャメルのブレザー。


胸元にはoukaの校章。



…間違いない。


あれは桜火の男子の制服。



ラッキー♪

そう思ったあたしはその人の後について行った。