【完】蒼色ネクタイ-好きになってごめんなさい-







『私は、彼女以外姫になどしたくないんだ…!』


劇も終盤。


王子が少女の肩を引き寄せる。


『ですが、王子…』

『なら、私は、彼女とこの国から去ろう。』

『待て。我が息子よ。』

『父上!?』

『お前は本当に、その方を愛してるのだな?
 なら、いいだろう。その者を大切にしなさい。』




その言葉に喜ぶ王子と少女。


ふたりが抱き合うシーンで幕は閉じた。