なによ……。 アイツは相も変わらず人気者で 周りのキラキラとした女の子たちを見ては はぁと小さなため息をつく。 わかってるよ。ヤキモチやいたって意味ないことくらい。 わかってるんだけどさ…。 それでも時々 いきなり泣きたくなるような ひとり占めしたくなるような そんな感情に駆られちゃうんだ。 「綺羅ちゃん?」 気づけばしーちゃんがあたしの顔を覗き込んでいた。 「シフト終わったよ。行こ?」 どこに?なんて聞く暇もなく あたしはずるずると引きずられていった。