「…先輩っ!柚先輩!」 そう呼びかけたあたしにアイツがだるそうに振り向く 「ん?何?」 「あ…えっと…」 あ!あたし、勢いで話しかけたからなに話すか決めてないんだったぁー! 「あ、あの、後夜祭…」 しーちゃんの言葉を思い出して慌てて言葉を繋げると 「ん。桜のとこにいて。」 ひとことそう言ってアイツは去って行った。 は…話せたぁー! こんなことでうれしくなっちゃうなんて あたしは本当に単純だ。