【完】蒼色ネクタイ-好きになってごめんなさい-







「…先輩っ!柚先輩!」



そう呼びかけたあたしにアイツがだるそうに振り向く


「ん?何?」


「あ…えっと…」



あ!あたし、勢いで話しかけたからなに話すか決めてないんだったぁー!





「あ、あの、後夜祭…」



しーちゃんの言葉を思い出して慌てて言葉を繋げると



「ん。桜のとこにいて。」



ひとことそう言ってアイツは去って行った。



は…話せたぁー!



こんなことでうれしくなっちゃうなんて



あたしは本当に単純だ。