「だから綺羅ちゃん。私のことは気にしなくていいからユキ先輩のところ行っておいで。 後夜祭の話もあるんじゃないかな?」 そうしーちゃんに背中を押されて あたしはアイツの教室に走った。 きっとアイツの目の中にはあたしなんて映ってない。 でも、それでも、 たったひとりのアイツの契約者はあたしなんだから 精一杯今を楽しもう!って そう思った。 だから… 『ユキ先輩…。好きでした。』 空につぶやいた彼女の言葉は 風にとろけて あたしには届かなかった。