「あ!綺羅ちゃん、おはよー!」
いつも通りのしーちゃんのあいさつにほっとしながらあたしは席に着いた。
「おはよ、しーちゃん。」
「ねえねえ、綺羅ちゃんこれ聞いたことある~?」
しーちゃんがそう言ってカバンからだしたのは
うすい水色のジャケットのCD。
「え?なにそれ~?知らない。」
「いい歌だから聞いてみてよ!今のイチ押しなんだ!」
そう渡してきたしーちゃんに、
なんかしーちゃんセールスマンみたい。と笑いながら受け取ったそれは
『片想い』
うすい水色の背景に
そう描かれていた。
作者は blue* 。
なんだか興味が湧いて、あたしはそれをカバンにしまった。