なにもかもが真新しいこの制服に

腕を通す瞬間を何度も想像しては

幸せな気分に浸った。



これを着る日が遂に……!!



「綺羅ー!!起きなさぁい!!」


「はぁい。」


お母さんの声に

あたしは我に返った。


そうだ!時間!



ふと見た時計はもう7時。


あたしは急いで着替えると

パンを押し込むようにして食べて家を飛び出た。


…楽しみにしてた瞬間、呆気なかったなぁ。