ピピピピッ♪
早朝の空気に目覚まし時計の音が鳴り響いた。
「ぅーん…。……えぇーー!?」
時刻は6時半。
今までなら早すぎる時間帯だが、
今日はちょっと…いや、かなりヤバイ。
「急がなきゃー!!」
あたしは慌てて飛び起きると
壁に掛った制服に目をやった。
真っ白のワイシャツに
茶色のチェックスカート、
ピンクストライプのリボン
そして極めつけはキャメルのブレザー。
胸元にはロウソクのような揺れる火の中に
小さな桜が咲いたoukaの校章。
なんとも可愛らしいこの制服が
着たくて
着たくて、
あたしは無理を言って私立受験をした。