【完】蒼色ネクタイ-好きになってごめんなさい-







「アンタ、ユキ様と契約したって本当?」


さっきの先輩が睨みつけながらあたしに話しかける。


「そうですけど…」

あたしがそう答えた瞬間



「なんでアンタなんかが!?」

「不釣り合いなのよ!」


そんな言葉がたくさん飛んできた。


自分勝手な罵詈雑言にイラついたあたしは
ついに


「あたしだって、アイツなんかと契約したくてしたわけじゃないわよ!」

そう叫んでしまった。



「はぁ?!」

そんな声と同時に振り上げられる、手。



殴られる…!


直感的にそう思ったあたしは歯を食いしばった。



心臓がバクバク鳴る。


落ちてくる手の影がスローモーションに見えた。



あと少しで…―



そう思った時