【完】蒼色ネクタイ-好きになってごめんなさい-












その日の放課後。


今日はいろんなことがあったなー。

なんて思いながら思わず頬を緩ませていると




「神無月綺羅さんっている?」


いきなりガラリとドアが開いたかと思うと

そんな声が聞こえた。


驚いて目をやると


朝のおしゃれに制服を着崩した先輩が

鋭い目でこちらを睨んでいた。



「あたし…ですけど…。」



おずおずとそう言うと


「ちょっと来て。」


そう言って笑いかけられた。



…目が、笑ってない。