【完】蒼色ネクタイ-好きになってごめんなさい-







「なんだよ。」


少し不満げにそう言いながら、

しーちゃんの頭をこつん、と叩いた。



「もー。ハル!痛いよ~?」

「お前は相変わらずチビだな。しー。」

「ハルうるさいーー!」


そんなやりとりをしている二人に


「仲いいんだねー。」


と声をかけると


「「どこがっ!?」」



って息ピッタリで返ってきて

あたしは思わず吹き出した。



「なんで笑うの~?ハルとはただの腐れ縁だって~。」

「ほんとだよ。なにが嬉しくてしーなんかと…」

「ハルひどーい。それは私のセリフだもん。」



そんな風に茶化しあう二人だけど

あたしは気づいてしまった。