【完】蒼色ネクタイ-好きになってごめんなさい-







特別な子…かぁ…


確かに人気者なアイツには

アイツのことが嫌いなあたしは特別かもしれないけど……



少し切なさを帯びた彼女のその笑顔に


『女よけになるし』


なんて言われたことは言えなくて

曖昧に笑うと



「しーちゃんは、誰と契約したの?」

なんて無難な質問を選んだ。



「清水晴。幼なじみだよ。」


そう言って指さす先には



友達と笑いながらキラキラと笑う


名前の通り爽やかで明るい男の子がいた。


と思うと

こちらに気がついた彼が歩いてきて