【完】蒼色ネクタイ-好きになってごめんなさい-








大学に行ったって


俺は綺羅のことが忘れられなくて…







だなんて、綺羅はそんなこと知らないんだろうな。



そう思って無邪気に笑う彼女を見やる。





「次あのお店行こう、柚くん?」




そう幸せそうに笑いかけてくる綺羅に

俺はまたイジワルをする。






「“柚”って呼べって言っただろ?」




そういうと綺羅はギクリ、と固まる。




「はい、バツゲーム。」




そういって俺は綺羅に甘いキスを落とした。




真っ赤になって慌てる彼女をかわいいなんて思う。




こんな感情も全部、お前のせいだ。