【完】蒼色ネクタイ-好きになってごめんなさい-







「だって、ユキは私といるときはあんなに嬉しそうじゃないもの。

よっぽど綺羅ちゃんのことが好きなのね。


だから………


お幸せにね。」







リカさんはそう言うと


呼び止めるまもなく


手をひらひらとふって去っていった。






「あの……!リカさん、ありがとうございました!!」


あたしがそう叫ぶと





リカさんはふふっと笑って道角で見えなくなった。





リカさん…いい人だったなぁ…



友だちとして出会っていたら

仲良くなれたかもしれないのに…