【完】蒼色ネクタイ-好きになってごめんなさい-













「はー。楽しかったー!」





ウィンドーショッピングをしただけだけど

隣に柚くんがいるだけでドキドキして楽しくて


あっという間に時間は過ぎていった。






「今日は積極的だったな、綺羅。」



いじわるにそう笑った柚くんに



「忘れて!!」



と叫んで顔をそむける。






「ちょっと飲み物買ってくる。」


楽しそうに笑いながら

そういって柚くんが去ると



あたしははぁ、とため息をついた。




…これ以上いっしょにいたら


ドキドキしすぎて


心臓爆発しちゃうよお…








「綺羅ちゃん。」




後ろから聞き覚えのある声が聞こえて


あたしは驚いて振り返った。





「きゃぁ…ぁ…って、リカさん!?」


「綺羅ちゃんの勝ちよ。」


そういってリカさんは切なそうに笑った。





「え…?」