【完】蒼色ネクタイ-好きになってごめんなさい-







柚くんが隣にいてくれる感覚は

ひさしぶりで



でもどこか新鮮で


うれしくてうれしくてたまらなくって



どこでもかしこでもはしゃぎまわるあたしを


柚くんはらしくなく、あたたかく見守ってくれていた。





「柚くん、どうしたの?すごい静か
…」



「綺羅がうるさすぎんだろ?バーカ。」



「はぁっ!?ばかってなによ!人が心配してあげてるのに!」


「綺羅を思いだせて、またいっしょにいられて、嬉しいんだよ。バカ。」



そうサラッと言ってあたしの手を強くひきよせた柚くんに


思わず頬があつくなる。