【完】蒼色ネクタイ－好きになってごめんなさい－

「本当なら綺羅ちゃんに譲ってあげたいところなんだけど、

私もユキのこと好きだしさ。


正々堂々勝負しよう？」






そういってリカさんはニコッと笑った。





こんな綺麗な人にあたしなんかが勝てるわけない……






でも………







「はい。」






あたしはそれでも柚くんが欲しい。


無理だって



1%でも可能性が残っているなら




あたしはその1%に賭けたい。






「じゃあ、今度の土曜日。ユキと綺羅ちゃんとあたしの３人でデートしよう？」





そういってリカさんは去っていった。





今週の土曜日…。




すべてが決まるんだ。