【完】蒼色ネクタイ-好きになってごめんなさい-







そう言ってタクは弱弱しく笑って立ち上がった。



「カナのこと、本当にいいやつだと思うよ。

だから……





オレには無闇に壊せないや。」





そう言ってタクは歩き出す。




「それとオレ、本当は柊っていうんだ。…もう会わないかもしれねえけど。」






そう笑ってタク


…いや、柊は見えなくなった。







みんなみんな前に進んでる。






でもあたしは滞ったままだ。