【完】蒼色ネクタイ-好きになってごめんなさい-











今日もまた、だめだった。



そう思って俯きながら帰ろうとしたとき


「きゃ…っ。ごめんなさい…。」






ぶつかってあたしはカバンの中身をばらまいてしまった。





「俺も悪ぃ。」




聞き覚えのある声に顔をあげると






「柚…くん……。」




思ったよりも近い場所に柚くんの顔があった。



久しぶりの距離感に嬉しさが溢れる。






でも……





「ユーキーっ!どうしたのー?」



彼女の声が聞こえてハッとした。





そうだ………




もう、柚くんはリカさんのものなんだ……。



それに柚くんは、あたしのことなんか覚えてない。