*
「綺羅。遊び行くよ。」
「ごめん。いいや。」
「だめ。
いつまでそうやってウジウジしてる気なの?
ユキくんとなにがあったのか知らないけど
どうするのかくらいはっきりさせなさいよ!
新しい恋をはじめるのか、諦めないのか。
諦めないならダメ元でも真正面からぶつかりにいきなさいよ…!」
「アカネ………」
「じゃあ。行くよ綺羅。」
…………
「聞いてないんだけど!」
それから十数分後、
あたしはアカネに叫んでいた。
「だって言ってないもん。」
聞いてない………
まさか、柚くんの大学に行くなんて。
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