「綺羅ちゃん、なににやにやしてるの…?」



不思議そうに見てくるしーちゃんにはっとして苦笑いを返す。






そうだ、今はしーちゃんとレポートの作成中だった。





無事大学に合格したあたしたちは


通っている大学こそ違うものの

同じ夢を目指してがんばっている。







「もう少しで柚くんの卒業だなぁって思って。」





思わずまた、にやけながらそう言う。



「ユキ先輩が卒業したら結婚するんだっけ?もぉー!惚気ないのっ!」




「そういうしーちゃんだって、この前ハルくんにプロポーズされたーって惚気けてたでしょー!?」





からかうようにそう言うと

しーちゃんは素直に真っ赤になった。