【完】蒼色ネクタイ-好きになってごめんなさい-







「綺羅。やっぱりお前、俺のこと……」

「…っ!好きっ!好きよ!悪かったわね……!」



あたしは半ばヤケクソになって、

アイツの言葉を遮ってそう叫んだ。



アイツに

本人に

言われたら


取り返しがつかなくなりそうで

また、鍵を開けてしまいそうで

怖かった。





…でも、それはもう手遅れだったみたいで


同時に縺れていた言葉のわだかまりが

どんどんほどけていく。