「綺羅。今度の合コン、綺羅も行かない?」


コテで髪を巻きながら、アカネが聞いてくる。


アカネは大学でできた新しい友達。


見た目はちょっと派手だけど、結構いい子だ。




「合コンって言っても遊園地ではしゃぐだけだよ。
無理しなくてもいいけど、来てみない?」



少し遠慮がちにそう言ってくれるアカネは

本当にいい子だ。





………合コン…かぁ……。




ちょっと嫌だなぁ…。



だけど、もう、前に進まなきゃ。



アイツに捕らわれてたって、もう仕方ない。