「お兄ちゃーん!
お母さんごはんできたって!」


「今いくー」



俺の家族は母親と妹
親父は単身赴任で遠くにいる



「お兄ちゃんその本なあに?」


「んー?手話の本だ」


「手話ー?」


「しょうが手話の勉強だなんて!
どうしたの?」


洗い物が終わったのか手をふきながら驚くお母さん


「んー、友達になりたい人がいてさ」



その日から家族3人で夕食後手話の勉強する事が日課になっていた。