私と彼女と彼等




「よし、降りるぞ~、ちっさきー」


修羅場と化した車内をあとにする。


と、そうだ、啓にお礼言わないと。




「啓っ、ありがとう!!啓がいてくれて良かった!!」

満面の笑みで啓にお礼を言う。


「当たり前だろっ!!......気づいてやれなくてごめん。」


しゅんとしている啓。



「でも助けてくれたし、それにゲイのふりしてたのだって私のためでしょ?」

私が注目されないようにしてくれたんだよね?



「なにいってんのよ、稚咲ちゃんっ、あたし元々あんな感じだからっ!!」


感謝しているのにふざけた口調の啓。

......お礼取り消したいんだけど。



まぁ、でも、


「本当ありがとう!」



「......おうっ!!」



再び笑いかけると啓はにかっと大きく笑い返してくれた。