私は頭上をキョロキョロ見渡した。 落ちてくる、 何か外れた……。 ……………。 落下してくる! それは、 …… 「………藤ノ…宮さん?」 ……… こんなときに思い出したくない。 ーお前が悪いんだ。 あの日、私は彼女を傷つけたまま放り出した。 大事な人、私より生きてなきゃだめな人。 あんなに沢山待ってる人がいる。 綾瀬さん………!