「………そっか、」 「……すみません、直昭さん」 「謝ることはないけど、」 隠していたくないから直昭さんに話してしまった。 ーーやましい気持ちはない。 立花くんは立花くんだ。 友達でもない、彼氏でもない、言うならば家族ー。 「また、会えたらって話をしたんですけど…私が気持ちの整理がつかないから…」 「会うの?」 「直昭さん…」 後ろに壁があった。気付いたら直昭さんから壁ドンされてる。 「…………」