「ごめんなさいね。押し掛けるようにお店に伺って。
ちょうど今日が良かったから。」
不思議と押しが強いひとだけど
不快ではなかった。
「いえ、お客様ですし。...なにかご相談が?」
近くに止めた綾瀬さんのお姉さんの車に乗せてもらっていた。(こっちが勝手にきたからと言うお姉さんの言葉に甘えて)
「あー、えーと、綾瀬さんじゃなくて、結希って呼んでほしいなぁ。」
...!
「直昭から聞いて、あなたに会いたくなっちゃったの。ごめんなさい。とんだ心配症よね。ほんとに、」
あははと笑った。
「ご、ごめんなさい。こちらこそ、こそこそ隠してしていて。挨拶に伺うつもりであったんですが、その、...」
「構わないですよー、どーせ直昭が渋ってただけですから。あの子が言わないのが悪いんです。」

