「隅っこ過ぎじゃない、もう、昨日
見たんだから何も恥ずかしい事ないよ。」
「恥ずかしいんです...」
「はいはい。」
直昭さんはバスタブから出た。
私は、隅の方で体育座りをしていた。
今見られたとは言ってもコトに夢中で、
それどころじゃなかったんだもん。
シャワーの音がした。
「...。」
あったかいお湯につかってるとまた寝てしまいそう。
のぼせそう。バスタブのふちに頭をもたれさせる。
お昼から仕事かぁ、休もうかな。
有給たまってるし。(いつも店長から休まなさなすぎと呆れたように言われる)
それで家に帰ってベットで大の字になって眠る。
ああ、たくさん寝ちゃいそう。
そうしよう。後ろからふわっと蒸気があたる。
「......暑い?」
「少しだけ。あったかくて...寝ちゃいそうで、」

