ハナミツ






「無理させたから。俺は大丈夫だからいいけど...」




頬に手を当てられ
じっと見つめられた。


「......そんなこと無いですから」


直昭さんの手に自分の手を重ねた。

大事にされてるんだと、仕草で伝わる。





「私のワガママを直昭さんが叶えてくれたんです。お礼を言うのは私の方です。」



「...そうやって俺を甘やかす。」



「そう見えますか、」



呆れたようにため息をつき、
そのまま私の手を絡めとった。



「...風呂入りましょう。」




「え、え...ほんとに?」