「.........れんげ、...?」
突っ伏してた直昭さんは眩しそうに目をシパシパさせながら顔を上げた。
「......おはようございます」
「ん、ん~おはよう。今何時...」
んーと伸びをして、椅子から立ち上がった。
「6時過ぎです。お腹減りました?先にお風呂にしますか?」
私の方に来ながら直昭さんは、くくっと笑った。
何か変なこと言ったかな。
「......なんか、新婚みたいだなって思って。聞き方が」
「あ、...はい。」
「大丈夫.....」
「少し鈍痛がしますけど、ほかはなんとも。」
良かった、と直昭さんは言った。

