「蓮花。」 「はい、」 紙を集めながら私は、背中越しに返事をした。 「おれと同じの使った?お風呂で…」 「あ、はい。すみません。つい…」 「いやいいよ。」 私は、集めた紙を直昭さんに渡した。 「ん、ありがとう。」 そんなににおったかな、 私は、顔に軽く腕を近づけて確認した。 「…違う違う。」 苦笑して、紙をとんとんとまとめた。