「ああ、美味しい、ありがとう。」 「良かった…、氷貰いますね。」 製氷機から氷を取りカップに入れた。 からからと軽やかな音がする。 「美味しい。」 目をとじると、冷たい感覚がより一層分かる。 マスカットの香りがツンとする。 「丁度休もうかなって思ってたから、良かった。 ご馳走さま。」 直昭さんはカップをキッチンに持っていった。