「ほんとに、大丈夫なの?……」 「……はい。」 「どうしようか、……俺は明日まで休みだから 良いけど、蓮花は今日帰らなきゃ いけないから……。」 「……、帰りますか?」 「……サラッと見て帰ろうか。名残惜しいけど、 旅館だったら蓮花、遠慮しちゃうだろうし。」 直昭さんは行こうと、手を握った。 ****