片手で私の髪を軽くすく。 「……。」 「直昭さん、」 「キスしてい?」 「………。」 「だめか?」 首を軽く横に振る。 「……うん。…」 直昭さんは自然に私の頬に手をやり、 キスをした。 目を伏せる。 軽く触れて、離れる熱。 「………。」 「まだしてもいい?大丈夫?」 さっきの眠くないと気遣ってくれた時みたいに 直昭さんは言った、 「大丈夫です………、」