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「やっぱﾜﾝﾋﾟｰｽですよー！
ﾃﾞｰﾄでｼﾞｰﾝｽﾞなんてあり得ません！」
「萌ちゃんさすが～」
えへへ～と萌香ちゃんはﾆｺﾆｺ笑った。
美咲は手にしているﾜﾝﾋﾟｰｽを私に渡した。
「いいから、試着してこい。
試着はタダだから。」
とあるﾃﾞﾊﾟｰﾄ。私は美咲に渡されたﾜﾝﾋﾟｰｽを
手にすごすごと試着室に入って行った。
これもいいですねー、
と萌香ちゃんの声がした。
綾瀬さんとの映画ﾃﾞｰﾄ!が決まった事を
美咲に話したらこうなってしまった。
美咲から断った手前
気を悪くしてるだろうから、
少しでも明るい気分にしてあげたいと思って。
「ﾃﾞｰﾄで何を着ていくか決めてるの。
え、わからない?………
とりあえずｼﾞｰﾝｽﾞはだめよ。………。
ｼｮｰﾊﾟﾝはｾｰﾌね、ﾍﾞﾀなのはﾜﾝﾋﾟだけど。
えと……、しばらく買い物してないから持ってない？」
