「うーん、今日はちょっと明日洋画の吹き替えあるから読み込み兼ねてチェックしようかと思ってさ。無理かも。」
明日、洋画の吹き替えの仕事があるのだ。
一応確認のため夜に時間を取ろうと思っていた。
「そう。いーや、別の人誘うわ。
サンキュな。しっかし真面目だな。お前。」
「ありがとう。」
「じゃ、今度ゆっくり飲み行こうぜ?」
「ん。行く、また時間空いたら連絡するわ」
必要以上に干渉してこない。
タツはあっさり引いて、別の共演者に話しに行っていた。
しっかし凄い雨ですねー、とタツは持ち前の明るさで話題を降っていた。
雨、大丈夫だろうか。
確かに帰りが心配だな。

