感じだったよね。
…うん。
復習したけど、全然ストーカーされる要素なかったよね?
もしかしてあれ?
名〇偵コナンみたいに変な薬飲まされて体が小さくなったとか?!
それか、これはあれなのか?!
もしかすると新手の詐欺ですか???
「ねぇ、僕?」
「廉乃!」
「あっ、廉乃くん。」
「なに?望愛。」
もう呼び捨て?!
「なに急に言ってるの?」
「ん?ナンパだよ?」
なるほどー!
これは新手の詐欺ではなく、新手のナンパですか!
「おねーさん、僕のこと嫌い?」
ウルウルした目で私を見つめる。
「そ、そんな訳ないよ…」
こう答えざる負えない。
「なら、好き?」
「え?いや、そういうわけでは…」
「やっぱり僕のこと嫌いなんだ…」
ショボーンとする廉乃くん。
「うっ、嘘っ!!
好きだよ!
私廉乃くんの事好きだよ。」
そう言ってしまった。
「最初から素直になっとけよ。」
あれ?
今のは幻聴かな?
今ここには私と廉乃くんしか居なくて…廉乃くんがそんなこというはずないよ。
うん!
「って、事でおねーさんのこと今日からストーカーするね。」
「は、はぁ…?」
「望愛は、黙って僕にストーカーされて、僕に惚れとけばいいの。」
いやー、やっぱり幻聴が…「もぉ、さっきからおねーさんうるさい!
心の声ダダ漏れですよ?
名〇偵コナンとか、新手の詐欺とか、幻聴とか。
頭大丈夫?」
「多分大丈夫。」
「だといいね。じゃ、おねーさんまた明日ね。
おねーさん見た感じ1人暮らしでしょ?
寂しくなったら僕呼んで?
いつもでも傍にいるから。」
「なんか、今すっごく背筋がゾクゾクしたんだけど…」
「それは、胸がキュンキュンしたの間違いじゃないかな?」
「うん。違うね。」
「そっか。
じゃあね、おねーさん。」
そう言って彼は私の家を出ていった。


