夕方の帰り道
西陽に続く長い影


色違いのタイルを一つ飛ばして歩く


ケーキの材料が詰まった買い物袋が揺れる


凪沙の好きな
生クリームたっぷりのバースデーケーキを作るんだ


生クリームをつけて嬉しそうに目を細める顔が浮かぶ


あはっ!



きっと他人が見たらスッゴいマヌケ顔してると思うだろうな


それでもいいの


大きな夕日に向かって叫びたい



“幸せだぁ〜!”



…なんてね