羽瀬って…まさか…? い、いやそんなことないよね。 羽瀬ってちょっと珍しい名字かもだけど、この世にはたくさんいる。 た、ただの偶然…。 「この方、俺と同い年ですよね?話も合うかもしれないですよ」 「お〜。よく知ってるねぇ。よし、そういうことなら羽瀬君に任せよう」 「はい」 な、な、…。 なんで私の歳知ってるのよ! てことはやっぱりこの人…。 「主任の、羽瀬真那斗です。どうぞよろしく」 私の、好きだった人。