「ごめん、なさい…」 私はもう、彼を好きになりたくない。 もしまた付き合って、高校の時みたいに浮気をされたら。 また泣いてばかりの日々が続いたら。 もちろん楽しいことだってあった。 だけど、あの頃の私には辛くて苦しいことの方が大きかったんだ。 あんな苦しい思い、もうしたくない。 「き、今日は送ってくださってありがとうございました…!もうここで大丈夫です。失礼しますっ」 「ちょ、桜!」 零れそうな涙を必死に堪えて、私は彼の車から飛び出して家に帰った。