それでもお前と出逢えて本当によかった。

外に指を指しながら隣の自分の席へと腰をかける。

「海」

沈黙のあと南条の声が俺を呼びドキリとする。

「はやいんだね」

南条はニッコリと微笑むと机に頬ずえをつき目を閉じた。

南条の顔は俺の方を向いていて思わずキスをしたい衝動に襲われる。

なんで?

欲求不満?

でもなんで今さら?

南条を好きになった?