「ねぇ、聞いてるの? リュカ?」 「…ああ、ごめん、考え事をしていた」 どうやら彼女に呼ばれていたようだ 綺麗な顔の眉間にシワが寄っている 「だから、これからどこ行くのって聞いてるの」 「酒屋だ そろそろ新しい情報を集めに この街を出ようと思ってな」 「でもここからだとどこ行くにも砂漠越えしなきゃいけないんじゃない? しかも最近、砂漠で盗賊が出るって噂なのに こんな時期に砂漠越えなんて普通しないよ」 「そう、普通はな だが、裏社会は普通じゃないからな」