「あらぁ!!隼人君いらっしゃい♪
旬なら部屋に居るから上がって
ちょうだい!!」


「おじゃまします…。」


俺は旬の家に来ていた…。


自然に足が旬の家に
向いていたんだ。


「おぅ隼人!!さっき電話したのに
どこ行ってたんだよ!!」


「………。」


「お前…なんかあったか?」


「……俺…どうしたらいい
のかわかんねぇよ…。」


「どうしたんだよ!!」


隼人が泣いていた。


「待てねぇ…ってさ。
俺達…別れたんだ。
もう無理だってよ…。」


「マジか…なんでだよ!?
心ちゃんがそんな事.言う
はずねぇだろ!!」


「俺にもわかんねぇよ!!
俺…もうあいつに会えねぇよ。
あいつの顔みたら俺…自分が
どうなんのか…恐ぇんだよ。
…俺.来週イタリアに行くよ…。」


「本当にお前それでいいのか!!
そんな簡単にあきらめられんの
かよ!!逃げんなよ!!」


「俺さぁ…自分がこんなに
弱い人間だって初めて知ったよ。
そうだな…逃げんのかもな…。
ダセェよなっ…ツッ…ツッ…。」


「隼人…。」