しおりさんを待ちながら
沢村君の事を考えていた。


どうして信じてあげる事が
出来なかったんだろ…。


「綾瀬!!」


「えっ。」


聞き間違えるはずのない
大好きな人の声。


振り向くと沢村君が立っていた。


走って来たんだろう…息を
切らしながらこっちに向か
って来る。


さっきもひどい事
言っちやったんだ…。


「沢村君…。」


私の前に立った沢村君の
顔が涙でぼやけてる。


私の手首を掴んでどんどん
先を歩く沢村君に私は必死
で付いて行く。


「しおりさんにここで待ってて
って言われたの!!
私…待ってなきゃ!!」


「詩織から電話もらったから。
行くぞ…黙って付いて来い。」


「ねぇ!!どこに行くの?ねぇ!?」