学校の近くでクレープを買って、隣の公園で食べた。 その公園を出た頃だった。 それに気づいたのは。 「裕くん、この後、用事でもあるの?」 裕くんはやたらと時計を気にしていた。 私は少し悲しくなった。 「あ、うん…ちょっと。」 「なんだ、早く言ってくれたらよかったのに。」 でも、しょうがないよね。 誰にも急な用事くらいあるし…