私は努めて普通にしようとしてるのに、ボタンを掛け違えたり、髪の毛をしばろうとしてからまっちゃったり。



あげく……


コンコン

「矢野?そろそろ行かないと遅刻扱いにされちゃうけど。」


と、あまりにモタつくあまり裕くんに控えめに催促されるあまりだ。


「ごめん。」


わたわたと更衣室から出てきた私に裕くんは苦笑していた。