「ご、ごめ……」

「なんで、相談してくれなかったの。なんかこう、たまには相談してほしいって思った。」


「麻里……」



「でも、良かったね。春華、なんか今までの彼氏といるのなんていうか……少し無理してるように見えた。」


麻里はゆっくりとそう言って、にっこりと笑った。

「陽くんの気持ちとかも大事だけどさ?春華の気持ちも大事だよ。恋って少しくらい我儘なほうが幸せになれることもあるし。」



「応援してるから。夏祭りちゃーんと報告してね!」


「はーい。」


私はおどけたような笑顔をつくる。


ありがとう、麻里。