「楽しかったねー」

電車の中でココアくんのCDを眺めながら余韻に浸る。

「有紗、ココアくんにすっごい照れてたよね?」

「うん、」

どうしようかな、

言っちゃおうかな

「有紗、ほんと男の人駄目だね~」

いい加減慣れなよー、なんて

呑気に言っている流羽は

気付いていないんだろう


私がココアくんに恋をしたなんて。