私の恋するギタリスト



「流羽、私トイレ行ってくるね」

「うん、いってらっしゃい。

鞄もっとこか?」


流羽はこういう気の効く子。


「ううん、大丈夫だよ、メイクとかしたいから。」


そっか、メイクしてなかったもんね、
と苦笑いする流羽。






「ふんふふーん♪」

トイレには誰もいなくて私一人だけど

もし、ここに人がいたとしても

耳を澄ましても聞こえるか、聞こえないかぐらいの声で

さっきココアくんが歌っていた歌を歌う


さてと、そろそろ戻ろう。